2025.11.10 LIFE 意外と知られていない「七五三」のお話 #11月15日 #七五三 #七五三の起源 #千歳飴の由来 #千歳飴袋 今週末の11月15日(土)は「七五三」です。晴れ着姿で千歳飴を手にする子どもたちの姿はとても愛らしく、つい笑みがこぼれてしまう方も多いのではないでしょうか。この行事自体はよく知られていますが、その由来や意味については意外と知られていないかもしれません。今回は、そんな「七五三」の起源や風習について改めてご紹介します。 ■七五三の起源 昔は食料事情や医療が今ほど整っておらず、子どもが無事に成長することは貴重なことでした。そのため、節目の年に健康と長寿を願う行事として「七五三」が生まれたといわれています。その始まりは平安時代の貴族社会にまでさかのぼり、やがて江戸時代になると庶民の間にも広く広まりました。一般的にお参りは「11月15日」とされていますが、最近では都合に合わせて前後の週末に行う家庭も増えています。特に北海道など寒さが厳しい地域では、10月に行事を前倒しすることもあるそうです。 ■千歳飴の由来 七五三に欠かせない定番アイテムといえば、やはり千歳飴。紅白の細長い飴を、縁起の良い絵柄が描かれた袋に入れて持つ姿はとても印象的ですよね。この千歳飴には、「千年の長寿を願う」という意味と、厄を払うという願いが込められています。江戸時代に砂糖が庶民にも普及した頃から広まり、発祥についてはいくつか説がありますが、東京・神田明神が始まりとされる説がよく知られています。神田明神では、七五三詣をした子どもたちに千歳飴を授けていたそうです。また、飴が細長い形をしているのは「長く健やかに生きるように」という願いを表しているといわれています。 ■デザインも多彩!千歳飴袋の今 七五三といえば、家族で記念撮影をするご家庭も多いですよね。そのときの小物として欠かせないのが千歳飴袋です。神社で祈祷を申し込むと授与される場合もありますが、自分で好きなデザインを用意する方も増えています。昔ながらの縁起柄が描かれた伝統的なものはもちろん、最近では和装にも洋装にも合うようなモダンでかわいいデザインや、落ち着いたシックなものまでさまざま。ネット通販ではオーダーメイド対応のショップもあり、贈り物としても喜ばれそうです。 時代は移り変わっても、子どもの健やかな成長を願う親の思いは昔も今も変わりません。今週末の七五三、皆さんもご自身の子どもの頃を思い出しながら、温かい気持ちで過ごしてみてはいかがでしょうか。素敵な週末をお迎えください。