2025.10.20 LIFE ハロウィンの象徴が「かぼちゃ」になった理由 #かぼちゃ #ジャックオランタン #ハロウィン #由来 #観賞用かぼちゃ 毎年10月31日はハロウィン。今や日本でもすっかり定着した秋のイベントで、街中にはオレンジ色の装飾や仮装姿の人々があふれ、季節の訪れを華やかに感じさせてくれます。 ハロウィンといえば、大きなオレンジのかぼちゃで作られた「ジャック・オ・ランタン」が定番のモチーフですよね。でも、どうしてハロウィンに“かぼちゃ”が使われるようになったのか、その由来をご存じでしょうか。 そこで今回は、ハロウィンのかぼちゃにまつわる由来や意味について、調べてみました! ■ハロウィンの起源はアイルランドの古代ケルト文化 ハロウィンの起源は、古代アイルランドのケルト民族による「サウィン祭」と呼ばれる行事が由来。この日は秋の収穫を祝うとともに、霊界と現世の境界が最も近づくとされ、死者の霊や悪霊が現れると信じられていました。 こうした霊的な存在から身を守るために、人々は仮装をして悪霊を威嚇し、追い払おうとしたのです。これが、現代の「ハロウィンで仮装をする」文化のルーツといわれています。 遠く離れた地ですが、日本のお盆に似たような考え方があるのも興味深いですね。 ■ジャック・オ・ランタンの由来 ハロウィンでかぼちゃを使って作られる「ジャック・オ・ランタン」には、実は民間伝承が元になったという説が有力です。 アイルランドに伝わる民話では、「ジャック」という男が悪事を働いたため、死後に天国にも地獄にも行けず、さまよい続けることになったとされています。彼は道を照らすために“ランタン”を唯一手渡され、その灯りを頼りに彷徨い続けたのだそう。 当初は、かぼちゃではなく「かぶ」がランタンの材料として使われていました。しかし、ハロウィンがアメリカに伝わった際、秋に多く収穫される「かぼちゃ」の方が使いやすかったことから、かぼちゃ製のジャック・オ・ランタンが主流に。このアメリカ流のスタイルが世界中に広まり、今ではハロウィン=かぼちゃのイメージが定着しています。 ■かぼちゃを飾って自宅でハロウィン ジャック・オ・ランタンに使われるのは、オレンジ色の「観賞用かぼちゃ」。通称「おばけかぼちゃ」とも呼ばれ、食用ではありませんが、サイズや形もさまざまで存在感抜群。丸型やひょうたん型など、種類によって表情が異なり、飾るだけでハロウィンムードが高まります。 手軽に楽しむなら「ソラナム・パンプキン」がおすすめ。ナス科の植物で、小さなかぼちゃのような形をしたオレンジの実をつけるため、ハロウィンのインテリアにぴったり。 実は硬く光沢があり、かぼちゃにそっくり。手のひらサイズのかわいさで、数個をまとめて飾るだけでも、オシャレなハロウィンデコレーションになります。 部屋全体をハロウィン仕様にするのは大変でも、かぼちゃをひとつ飾るだけで秋らしい雰囲気に早変わり。今年のハロウィンは、由来を知ったうえで「かぼちゃのデコレーション」を楽しんでみてはいかがでしょうか。