2026.01.09 LIFE 日本と海外に見る「成人の儀式」の違い #1月12日 #アメリカ #ケニア #ネイティブアメリカン #成人の儀式 #成人の日 #成人式 1月12日(月)は成人の日。新たに大人の仲間入りをされる皆さま、おめでとうございます。 日本では2022年に民法が改正され、成人年齢は20歳から18歳へと引き下げられました。しかし、進学や就職活動の時期と重なることから多くの自治体では今も20歳を対象に成人式が開催されています。 「成人式」は日本ではおなじみの行事ですが、実は世界的に見ると珍しい文化だといわれています。海外の人に説明しようとすると、なかなか伝わりにくいのだとか。ただし、国や地域ごとに“大人になる節目”を祝う独自の儀式は存在します。 今回は、日本と世界各国の「成人を迎える儀礼」の違いについてお届けします。 ■日本の成人式のルーツ 日本の成人式の起源は奈良時代にさかのぼります。当時、皇族や貴族の間では「元服(げんぷく)」と呼ばれる儀式が行われ、これが成人の証とされていました。男子はおおよそ11~17歳で、髪型を整え、冠を授かり、装束を改めます。 一方、貴族女性には「裳着(もぎ)」という儀式があり、12~16歳頃に正装である「裳」を身につけ、大人として認められました。奈良から平安時代にかけては、政治的背景から結婚を同時に行うことも一般的だったそうです。 このような儀式が庶民の間にも広まったのは江戸時代以降。そして、現在のような形式の成人式が始まったのは戦後間もない1946年埼玉県で実施された「青年の日」がきっかけとされています。 ■世界の成人の儀式 成人を迎える基準や祝い方は、その国の文化や価値観によってさまざまです。ここでは、特徴的な例をいくつかご紹介します。 ・スウィート・シックスティーン(アメリカ)もともとは16歳を迎えた少女の成長を祝うイベントで、友人を招いたホームパーティが一般的。主役の希望に合わせて演出が決められ、ドレスコード付きの華やかなパーティが開かれることもあります。近年では性別を問わず祝われるケースも増えています。 ・ビジョンクエスト(ネイティブアメリカン)夢や啓示を通じて将来の指針を得る儀式で、子どもから大人へ移行する重要な通過儀礼です。男性は4日4晩、女性は2日2晩、水も摂らずに断食を行うという非常に厳しい内容。体験者の中には、感覚が研ぎ澄まされ、不思議なイメージや啓示を得たと語る人もいます。 ・ライオン狩りからマサイオリンピックへ(ケニア・マサイ族)かつてマサイ族の男性は、成人の証としてライオン狩りに挑んでいましたが現在は動物保護の観点から禁止されています。代わりに、槍投げや長距離走、高跳びなどで競う「マサイオリンピック」が行われており、伝統を守りながら自然と共生する柔軟な姿勢がうかがえます。日本では年齢に達すれば自動的に成人と認められますが、世界には厳しい試練を乗り越えなければ大人として認められない地域もあります。そう考えると、日本で良かったなと安心してしまいますね。 成人の日には、自分自身の節目を振り返りながら、これからの1年や将来の目標を改めて考えてみてはいかがでしょう。