2023.02.28 LIFE 「お・も・て・な・し」じゃないよ「お・は・し・も・て」 #おはしもて #おもてなし #ピノキオ #春の全国火災予防運動 1年で最も寒いといわれる2月も終わり、明日からは春の行事が盛りだくさんの3月です。ウキウキする季節の到来ですが今回はちょっと真面目なお話、3月1日~7日の「春の全国火災予防運動」についてご紹介します。 ■意外と空気が乾燥しやすい春だからこその運動春の全国火災予防運動は、空気が乾燥し火災が発生しやすい時季に備えて、「火災予防」の意識を全国にしっかり広めることを目的に行われる運動です。 消防庁では、この期間に個人宅の火災警報器の点検・交換をすすめています。 火災といえば、思い出すのは小学校の頃の避難訓練。 昭和世代は、訓練開始のサイレンが鳴ると同時に机の下に潜り込み、しばらく待機。その後、みんなで列を作って校庭に出るという流れだったのではないでしょうか。 平成・令和では、どんな避難訓練をしているのかな・・・と調べてみたところ、避難の際は「おはしもて」の合言葉が使われているようです。 ■避難のときは「お・は・し・も・て」避難時に必須の行動「押さない・走らない・しゃべらない・戻らない・低学年優先」からきた言葉です それぞれの頭文字をとって、「おはしもて」なんですね。 またまた昭和の話で恐縮ですが、昔は「お・か・し」(押さない、駆けない、しゃべらない)だった記憶があります。 「戻らない」とは、万一、教室や自宅など火災現場に忘れ物をしても、絶対に戻ってはいけないという意味です。 過去、燃えている建物内に忘れ物を取りに戻り、煙や炎に巻かれて身動きが取れなくなった方もおられたそうです。 そんな悲劇を繰り返さないためにも、しっかり覚えておきたいですね。 ちなみに、四国出身の友人は「うちの地元は『押さない、駆けない、しゃべらない、戻らない、近づかない』で『おかしもち』やったよ~」と教えてくれました。地域性が出るのかもしれませんね。 ■ピノキオって頼りになるんだ!火災に関する知識でもう1つ、ぜひ覚えておいていただきたいものをご紹介します。消火器は「ピノキオ」に聞け!です。 万一、自宅や会社で火事が発生したとき、まず消火器で火を消そうとする方が多いと思います。 ところが火事で気が動転していたり、消火器を使うのが初めてだったりすると、「どう使えばいいかわからない!」とパニックになってしまうことも。 そんなときに思い出してください。 1.ピンを抜く2.ノズルを火に向ける3.距離をはかる(炎から)4.押す(レバーを) 頭文字を並べると・・・ほら、「ピノキオ」になりました。 「距離をはかる」とは、炎から近すぎても遠すぎてもダメという意味です。例えば揚げ物などの調理中に起こった火災では、炎が上がっている鍋に近すぎるのは避けます。 消火剤の勢いで油が飛び散り、被害を広げてしまう恐れがあるためです。 一方、距離を取りすぎてしまうと消火剤が届かず、炎は消えません。適切な距離は、一般的に普及している消火器の場合で約3~5m以内だそうです。 ■自分の身の安全が最優先!起こらないに越したことはない火災ですが、万一その場に居合わせた場合、消火器では無理だと感じたらすぐに避難を! 消火器が連続で噴射できるのは、約15秒程度ということも、記憶の片隅に置いておいてくださいね。 自然災害など人間では防ぎきれない理由もあるため、火災をゼロにするのは非常に難しいことです。それでも事前に準備しておくことで、被害を最小限にとどめることはできるはず。 「備えあれば憂いなし」を心がけましょう!